私の王子様-社長【完】





「あ・・・」




思わず声が出てしまう。


好き、そう言われただけで体がどうかしちゃそうだ…




『愛してる…』




今度は耳元でそう囁かれる。




「やっ…」




私はどうしたらいいのかわからなくて何も言い返せない。




『もう一度言う、俺に真の全部をちょうだい?』




傷の手当てをするはずだったのに


どうしてこうなったのかわからない。


でも今の私には



コクン



うなずくことしかできなかった。




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