私の王子様-社長【完】
「そんなことないの…。本当は私…」
お母さんが言葉に詰まる。
今さら私に何が言いたいのだろう?
どうして今さらになって私は悪くないなんて言うの?
今までのはじゃあなんだったのよ…
「本当はずっと…あなたに謝りたかった。本当はあなたをこんなに苦しめるつもりなんてなかった。心ではわかっていたの…あたなのせいじゃない、あの人は命がけであなたを守ったんだから、本当は私も守らなきゃいけないって」
「そんなこと聞きたくない!」
私は耳をふさぐ。
私には今のお母さんの言葉が言い訳にしか聞こえない。
本当は聞かなきゃいけないってわかってるけど
私の心はついていかなかった。