私の王子様-社長【完】
学校
そしてその日私は陽と何も話さないまま眠りについた。
結局どうするかなんて決まらなくて朝が来るのが怖かった。
陽とこれから一生話せないんじゃないかって…
そう考えただけでなぜか怖くて泣きそうだった。
私はいつものように起きてリビングに行くと
「おはよう」
いつもそう言って私にさわやかな笑顔を向ける人はいなかった。
テーブルの上にはメモが置いてあって
しばらく送っていけない。
ごめんな…
陽
綺麗な文字でそう書いてあった。
「避けてるんだ…」
私の中で何かが崩れていく音が聞こえた。
そして、その言葉が私の胸を締め付けていた。