ヌカ床ヤンキーとセレブ姫と吸血鬼執事の甘々胸キュン課外授業
「いま・・・いま、お前、なんて言ったんだ!?」
「ばっ、バカね!おかわりって言ったのよ!」
ミネバはアルスランから残りのおにぎりと漬物をひったくるように取ると、バリバリもぐもぐ、食べ始めた。
「おっ、おう、そうか」
アルスランはどう言葉を返したらよいのかわからず、頬を染めながら、戸惑いをごまかすように自らもおにぎりと漬物を食べた。
二人が無言で昼食を食べていると、童顔の美少年、ミネバの専属執事であるハサウェイ野間がカブに乗ってやってきた。
「お嬢様、このような所にいては危険です!」
ハサウェイはカブをとめると、芝生の上にひざまづいてミネバの手をとり、甲にくちづけた。
「むっ・・・しょっぱい。お嬢様、まさか下賎な庶民の食べ物を召し上がられたのでは!?」
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