ヌカ床ヤンキーとセレブ姫と吸血鬼執事の甘々胸キュン課外授業
ハサウェイの目がギラリと光る。
「この不良め!お嬢様になんてものを!」
怒りにまかせ殴りかかってくるハサウェイをアルスランは柔道の一本背負いで投げ飛ばすと、馬乗りになり、大声で歌い始めた。
「くちぶえはなぜー とおくまーでー きこえーるーのー
あのくーもーはーなぜー わたーしーをまってるのー
教えれー!教えれー!教えれー!」
アルスランの歌は途中から絶叫に変わった。そして彼は、絶叫しながら体を後ろに反り返らせ、ブリッジの格好になり、そのまま芝生を走り始めた。
「大変!アルスランがエクソシストになってしまったわ!ハサウェイ、彼をとめて!」
「お嬢様、僕があなたのことを・・・!」
ハサウェイは、あと少しで叫びそうになった言葉をぐっと飲み込むと、苦い表情でカブにまたがり、ミネバの命じるままアルスランを追った。
「貴様さえいなければ!」
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