ジャージに着替えた私は静に居間に向かうと、涼を起こさない様にご飯を食べた。

不恰好な野菜たっぷりのカレーは、すごく美味しくて見直したな。

誉めてあげなきゃね。

私は寝ている涼の頬にキスをすると、耳元で

「ありがとね」

と小声で言った。




――――グイッ



えっ?!


あまりにも急な事に理解出来ないんですが……

何故か涼の上に居て、抱きしめられたりしてたりなんかして。


犬なのに、意外と力強い。

なんて、又してもくだらない事を考えているし。

< 109 / 138 >

この作品をシェア

pagetop