もちろん、大半は仕事の話を永遠としてたわ。

涼も熱心にそれを聞いていたの。

それからかな、涼が私を慕い始めたのは。

後輩から慕われて、私も嬉しかったしね。
だから、私も涼を後輩として可愛がったの。


ある日、仕事が終わってから涼が

『梓先輩、良かったらご飯に行きませんか?』

って誘ってきたの。

珍しくね。

まぁ、飲みに行くのも久しぶりだったし……良いかなって思い、2つ返事でOKしたのね。


そこからは、涼の猛アタック。


今の涼からは、全く考えられない位の積極性。

年下なのに俺様的な涼に惹かれたのと、ものすごい押しにやられて、ついに私達は付き合う事となった。

もちろん、仕事場での恋愛感情の持ち込みは禁止したわ。

私にとって、仕事は切り離せない大切なものだったからね。


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