でも、心配事が1つ。

私はS……涼は…


どっち?


俺様だから……S?

始めはS同士、上手くいくか不安だったの。


でもね……


涼は隠れMだったの。

さっきも話したけど、多分涼も気付いていない事。
結構多いのよ、そう言う人。

だから、私が開花させてあげたの。


Sの私が、徐々に徐々に……


涼自身も気づかない位のペースで、じっくりと開花させたわ。


1年越しだった。


やっと、少しだけMを花開かせたわ。


長かった。


でも、後から思えばまだまだ芽が出たばかりの状態だったみたい。


私はボーっと涼を見ながら、メールを返信した。


【好き……かも】


涼は、メールを受け取るや否やメールを送ってきた。


【本当?!俺も】


子犬の様なキラキラした目で、チラチラ私を見る。



―――ズキュン



可愛い!!!



自分の可愛さを、分かってるとしか考えられない可愛さ。

私はチラッと涼を見ると、又パソコンに目を移した。


そんな顔して見てたら、バレちゃうから!!!


本当は今すぐ駆け寄って抱き締めたいんだけどね。


もう、帰ったらお仕置きだな。
< 12 / 138 >

この作品をシェア

pagetop