蕾
「それじゃあね~」
そう言って涼を帰す。
「えっ?!俺帰るの?!」
次々と来る私の攻めに、ただ振り回される涼。
「うん」
笑顔で言って帰らせた。
うちに居たのは正味2時間。
半分はゲーム…
私って最低女?
そんな事、知ってるわ。
…にしても、ちょっと可哀想だったかな?
まぁ、家も近いからすぐ来れるし良いよね。
この後起こる悲しい出来事なんか知る由も無く、私はのん気に風呂に入った。
お風呂から出ると、涼からの着信とメールがあった。
髪を乾かしながら開く。
【梓さん、話したいんだけどあいてる時に連絡下さい。】
ん?なんだろう……??