蕾
次の日の朝、私は涼のお尻を掴んでいた。
「涼、朝だよ」
キッチンでは、いつも通りコーヒーメーカーがコポコポと音を立ててコーヒーを作っていた。
寝ぼけ眼の涼が私に、
「梓さん、お尻…」
って言った。
「気持ち良いんだもん。でも、ソフトタッチでしょ?」
涼は笑いながら
「本当だ~~」
そう言って、私の腕を引っ張った。
私は、意とも簡単にベッドに転がってしまう。
気がついたら、涼の顔が目の前に有った。
本当に綺麗な顔。
何だか照れちゃうよ。
そんな涼を見ながら、私は今日から頑張ってソフトSになることを決意し宣言した。
涼はと言うと、
『俺も、梓さんの為にソフトMになります!!!』
なんて宣言してしまう始末。
涼はそのままでも良いんだよ。
可愛い涼。
全てが愛おしい。
こんな所に、バカップル登場。
涼は恥ずかし気も無く、
「愛してるよ。梓さん」
なんて言ってきた。
「はいはい。ありがとね」
そうあしらいながらも、どんどんと好きになる私。