蕾
私はあくまでも冷静に
「たまたまね。」
って言った。
「そうなんですか。2人共、仲が良いから……」
なんて言ってくる始末。
最後の【……】ってなんだ?!
悪気無く言っている様に見えるけど……
この子、挑戦してきてるの?
それとも、ただ頭が悪いだけ?
最近の若い子の考えは、良くわからないや。
涼は、慌てて私に向かって謝った。
その様子を見た静も、気が付いた様子でしまったって顔をしている。
「す…すみません、如月チーフ」
そう言って頭を下げた静は、泣きそうな顔をしていた。
遅いわよ!!
そう心の中で呟きつつ、笑顔で
「大丈夫よ。」
と言っておいた。
頭を上げた静は、更に仰天な事を言い始めた。