その日、家に帰ると窓から明かりが灯っていた。


涼が先に来ているんだ。


部屋に入ると、良い香りが漂っている。



「ただいま」


私が言うと


「梓さん、おかえり~~」


そう言って抱きついてくる。
私は、涼のお尻をギュッと掴んだ。


プクッと頬を膨らました涼は、


「今日はオムライスだよ」


と嬉しそうに話す。

可愛いじゃない、私に尽くしてくれるなんて。


でも、会社で居た涼と、同一人物には見えないわね。


私は部屋に入り、ジャージに着替える為に着ている物を脱いだ。


そこをすかさず、涼が抱きついてくる。


「ちょっと、涼!!」

私が怒ると


「だって、今日会社でキスできなかったんだもん」



そう言って私の首筋にキスをした。


両手は、私の乳房を弄んでいる。

「…んんぁ~」

つい出てしまう吐息が、涼を刺激する。



その時、


―――――Pipipipi Pipipi


涼の携帯電話が鳴る。



< 42 / 138 >

この作品をシェア

pagetop