「オムライス、冷めるわよ」


私は涼に促す。


「う……うん」


涼は気まずそうに、食べ始めた。


それにしても、静は油断ならないわ。


涼に私の事を聞いていたなんて、余計したたかじゃない?



下調べは完了って事かしら。



明日は宣戦布告するつもり?



……この私に?



まさかね。



そうだとしても、23歳の小娘に負ける訳無いじゃない。


ましてや、静は私と涼の関係だって気づいて無いはずよ。




いや、もし今までの振る舞いが全て策略だったとしたら……




相当やり手なはず。




私は色々な想像が、頭の中を駆け巡っていた。


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