まぁ、どうあれ面倒な話しよね。


それにしても、涼にもまだまだ教育が足らなかった様ね。


私は

「明日は宜しくね。涼の方が慣れてるだろうから」

と、笑顔で皮肉を言った。


「何言ってるんですか?もう、梓さ~ん!!」


スプーンを置き泣きそうな声で、私の傍まで来て甘える涼。


何だか、全て許してしまいそうな可愛いさだわ。



しかし、ここは心を鬼にしてビシッと……



そう思い顔を上げた私に、唇を合わせ来る涼。




私が涼を引き離すと、





「俺、梓さんしか居ないから……」





そう言って、もう一度唇を合わせて来る。

もう、私には拒む理由は残っていなかった。


私を強く抱きしめた涼は、男の顔に戻っていた。




私は涼に身を任せた。




優しいキスは、やがて大人なキスに変わる。




その後、激しく抱かれたのは言うまでもない。


< 47 / 138 >

この作品をシェア

pagetop