―――次の日


目を醒ますと、私の横にはまだ寝息をたてている涼がいた。

朝はめっぽう弱いんだよね。


本当に困った子。


私は軽く涼の前髪をかきあげ、額にキスをした。


「……ん~梓さん~」


まだ、半分寝ぼけながらも私に甘えてくる涼は朝から可愛い。



そんな涼のお尻をプニプニ触って、涼を起こす私。


涼は布団に潜り込み、子供みたいに丸まってしまう。


こうなると、私のイタズラ心に火がつくんだよね。






私はニヤリと涼を見ると、ガバッと布団を一気に剥がし、





思いっきり涼の脇腹をくすぐった。







――10分後、不機嫌な涼と上機嫌な私がベットの上に居た。



「梓さん、ヒドい……」



そう言った涼に



「おあいこでしょ」



そう返し、コーヒーを作りに台所に向かった。


もちろん、おあいことは昨日の一件であって涼は口を噤んでしまった。

< 48 / 138 >

この作品をシェア

pagetop