私が振り返ると、ちょこんと静が立っていた。


「チーフも良く来るんですか?」


そう言いながら、静は私の横に座った。



1人になりたかったのに、つくづくタイミングが悪い子だ。



「1人になりたい時にはね」



私は皮肉たっぷりに言ったつもりだったのだが、やはり宇宙人は気づかないらしい。


「そうですよね」


なんて、目をキラキラさせながら横に座っている私を見ていた。




ち……近いから!!



全く、こんな顔で男に迫ったらイチコロだろうね。


なんて思ってたら、涼との事を思い出して又イライラしてしまった。


3回も家に連れ込んで……なんて考えてしまう私は、心が狭いかな?



不意に静が口を開いた。


「チーフは、彼氏とか居ないんですか?」


なんて……



おっと、意外と直球勝負か?!

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