蕾
『いつかシバく。。。』
そんな闘志かS心か分からない気持ちが、沸々と沸いてくる。
「分からない。諦めるかな」
そう言った私に、真っ赤な顔で
「私だったら、諦められません!!」
と、瞳を潤ませながら言った。
騙されないからね、静。
私はそんな顔に騙されないから!!!
男は騙せても、私は無理よ。
絶対に絶対に涼は渡さない!
私は心に誓いながら、静の瞳を見返した。
すると、透き通る様な肌はピンクに染まり、ガラス玉の様な瞳からは大粒の涙が溢れ出していた。