蕾
涼ったら、ニヤニヤしながら
「梓さん可愛い!!」
ってほっぺたにキスしてくるの。
いつもと逆で調子狂っちゃうけど、たまには良いかな~なんて思っちゃった。
実は、すごく甘えたかったのも事実だしね。
私は、涼の胸の中で
『涼…好き』
って呟いた。
もちろん、涼に届かない様に。
たまに吹いてくる風が心地良くて、何だか二人を包んでくれているみたいだった。
もしかして、素直になれたのは風のおかげかな?
涼、愛してるよ。