蕾
接待
「梓さん~~痛いです!!!」
そういう涼は、寝ぼけ眼のまま私にお尻を掴まれている。
ソフトだと思うんだけどな。
涼からしてみれば、そういう問題でもないみたいで
「昨日の梓さんは可愛かったのに」
って、何かい?
私はいつも可愛くないのかい?
私は涼のお尻を思いっきり叩くと、コーヒーを作りにキッチンに向かった。
後ろでは、涼が痛がっている声が聞こえる。
今回は、涼が悪い。
あんな事言うんだもんね。
私はコーヒーメーカーにコーヒーをセットして、コーヒーが出来上がるのを待っていた。
不意に背中が温かくなる。
涼が背中から抱きしめてきたのだ。
こうやって懐いてくる涼が可愛い。
「梓さ~~ん」
私を呼ぶ声を無視しているのに、構わずにTシャツの中に手を滑り込ませてくる。
「んもう。涼、まだ朝だよ」
って言う私に
「だって、昨日梓さん帰ってすぐ寝ちゃうんだもん」
私の胸を弄りながら、甘えてくる涼は本当に可愛い。
涼の腕から逃げ出そうとする私を
さっきよりギュッと抱きしめてくる涼。