蕾
はぁ~~と頭を抱え込む涼。
「さすが静、タイミングの悪さは天下一品ね」
そう皮肉を言うと、
「えっ?お2人何か有ったんですか?」
なんて言う始末。
涼は慌てて静の口を塞いでいた。
私は笑顔で
「残念ね」
そう言い残し2人から去って行った。
私はすぐにトイレに入ると、しゃがみこんでしまった。
泣かないように、必死に自分を落ち着けながら。
私、何やってるんだろう……
どれ位居たか分からない。
とりあえず、あまりにもデスクに居ないと怪しまれるから戻る事にした。
私が戻ると、一斉に待ちぼうけを食らっていた部下が群がってくる。
今は、仕事をしていた方が良いみたいだよ。