はぁ~~と頭を抱え込む涼。


「さすが静、タイミングの悪さは天下一品ね」


そう皮肉を言うと、


「えっ?お2人何か有ったんですか?」


なんて言う始末。


涼は慌てて静の口を塞いでいた。


私は笑顔で


「残念ね」


そう言い残し2人から去って行った。


私はすぐにトイレに入ると、しゃがみこんでしまった。

泣かないように、必死に自分を落ち着けながら。



私、何やってるんだろう……




どれ位居たか分からない。

とりあえず、あまりにもデスクに居ないと怪しまれるから戻る事にした。


私が戻ると、一斉に待ちぼうけを食らっていた部下が群がってくる。


今は、仕事をしていた方が良いみたいだよ。

< 95 / 138 >

この作品をシェア

pagetop