diary〜ありがとうの詩〜
早期発見だからといって君が100%大丈夫という保証はなかった。

君も僕もそれは分かっていた。

だからいくら君を安心させる為でも将来の話はしなかった。

もちろん僕は君と結婚する気だったし、君もそう思ってたんだと思う。

でも明らかに高校の頃の方が将来の話をする回数が多かった。

無意識にそういう話を避けていた。




「こうちゃん・・・」

僕の手を握る君の力が強くなった。

『大丈夫。ここにいるから。』
君の頭を撫でながら言った。
目には涙がにじんでいた。

いつも強がっている君の涙を始めてみた瞬間だった。
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