diary〜ありがとうの詩〜
僕たちはたくさんの時間を2人で過ごした。

いつのまにか高校を卒業し、大学生になっていた。


学部は違っても同じ大学だったからいつもお昼は一緒に食べた。


「ねぇ、こうちゃん。」

僕は橋本くんからこうちゃんになった。

『何?のん?』

君のことをのんと呼ぶようになった。


「あたし、早く結婚したいな・・・」

『どうしたの、急に?』


君はいつも唐突にいろんなことを言うから僕は全然気づかずに笑い飛ばした。

君の顔が少し曇ったことも。
その日が始まりだったことも。
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