diary〜ありがとうの詩〜
僕はパニックになってひたすら名前を呼んだ。

『のん?ねぇ、のん!のん!!のん!ねぇって!!!のん!』

「康介くん!!」

倉見さんが息を切らして入ってきた。

『倉見さん・・・』


3人の看護士さんと先生が1人入ってきていろいろ処置をした。

よく分からなくてつったていることしか出来なかった。


「康介くんどいて!!!」

眠ったままの君を乗せたベッドが看護士さんに連れられて病室から消えていった。

僕は足に力が入らなくなってその場に座り込んでしまった。


何分経ったか分からないけど血相を変えたお母さんがやってきて僕の肩を掴んだ。

「康介くん!!望は??」

僕は首を振った。

お母さんは目に涙を浮かべて病室を出て行った。
そしてすぐに看護士さんを連れて戻ってきた。

「行くわよ!しっかりしなさい!!」

お母さんは僕の腕を引っ張り看護士さんと一緒に早足で病院を駆け回った。
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