diary〜ありがとうの詩〜
次の日、君は僕にノートを渡してきた。

普通の大学ノート。


でも表紙には相合い傘が書いてあった。

「これで交換日記しよう?」

『へ?』

「ルールは2つ。
1人で読むこと、書くこと。
それと、最後に必ず大好きって書くこと。

その2つを守れば何書いてもいいよ!」


君が満面の笑みで渡してきたから断ることもできず、僕は表紙をめくろうとした。


「駄目だって!!
もうあたしが最初書いたから!」

そう言って君は僕からノートを奪い取って表紙を閉じた。


「ごめん・・・」

『分かればよろしい。』


それから僕たちの交換日記が始まった。
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