diary〜ありがとうの詩〜
指輪には“KOU&NON FOREVER”と彫ってあった。

『ばか・・・』

「お母さんにお願いしたの。」

僕はその指輪をはめた。

『似合う?』

まるで結婚会見の芸能人のように左手を出した。

「ふふ。似合う。」


するとちょうど先生と倉見さん、そしてお母さんがやってきた。

お母さんは君を見るなり大声で泣き出してしまった。


「橋本さん、気分はどう?」

先生の質問に君は笑顔でこう答えた。





「最高です!」



それが僕が見た君の最後の笑顔だった。

僕は安心して学校に行った。
着いた途端にお母さんから容態急変の電話があり、病院にかけつけたが間に合わなかった。
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