MADE IN BLUE -ソラ・ニ・ナリタイ-
「そうは言っても受験生なのよね私たち」
付き合って3ヶ月目。
リナは現実的な問題を提起した。
「勉強してる?」
「まぁ」
なんとなくお茶を濁してみる。
実際、予備校には通っているがあまり成績に不安の無い俺は勉強を片手間にしていた。
リナもそれは同じだろう。
夏休み前の学期末試験で彼女は全体のトップ10にランクインしていた。
ちなみに俺がトップ。
ほら、不安が無いだろう?
必死にあくせく勉強に勤しむクラスメイトを見習って、俺もリナも夏期講習なんかにも参加しているが、勉強しに来ているのか予備校のラウンジに茶を飲みに来ているのかたぶん二人とも分かっていない。
「学校離れたら契約が切れるね」
またキャットアイが楽しそうに光る。
「そういえば志望校どこにすんの?」
「K大付属」
「げ?」
「何」
「一緒かよ…」
ゲームオーバーはまだ遠い。