MADE IN BLUE -ソラ・ニ・ナリタイ-
「ねぇ、打ち上げしない?」
衣装から制服のブレザーに着替えた俺を誘いに、水城はわざわざメイクルームまでやってきた。
「こんな恰好で?」
俺は制服を指差して笑った。
「あ、それもそうだね。うーん…」
悩む水城に俺は提案をする。
「一度家に帰って着替えてきますよ。一時間ちょっとあれば大丈夫かな。それでも良いですか?」
今から一時間後は、もう深夜と言っても良い時間だ。それからとなると俺は確実に終電を逃すだろう。
「構わないよ」
水城は薄く微笑んで、一枚の小さなメモを渡してきた。
「じゃ、着いたら連絡して」
ゲームが面白くなる予感がした。