MADE IN BLUE -ソラ・ニ・ナリタイ-
俺たちは何故か毎日昼休みが来る度に二人で煙草を吸いに屋上へ行くようになった。
もしかしたらリナの復讐かもしれない。
そう思ってしまう程、昼休みが来る度に、俺は飢えた男子たちのじっとりとした恨みがましい目に晒されていたから。
「リナさぁ…」
「ん?」
「昼休みの度に俺を呼ぶのやめろよ」
「なんで?」
「野郎たちの視線が痛いんだよ!!」
「あは、だからじゃん」
復讐決定。
そんなに『ちゃんと笑えんじゃん』って言ったのはマズかったのか?
いや、そもそもちゃんと笑ってねぇリナが悪いんじゃねぇか。
「リナなぁ…」
「私が転入してきた理由はね」
俺の言葉を遮るようにリナは話し始めた。だけどそれはたぶん俺にじゃない。自分に、かもしれない。
リナの視線は遠くの空をさ迷っていたから。
「両親が死んじゃったからなの」