MADE IN BLUE -ソラ・ニ・ナリタイ-
「何してんの?」
さすがにリナのキャットアイも驚きに見開かれてる。
「何って…あの…」
女の子は気まずそうに目を泳がせる。
まさか暴力的に責め立ててましたとも言えないだろうね。
「西嶋さんが…昨日ホテルに入ってくところを見かけて…それで…」
「それで?こんな公衆の面前で責め立ててたわけ?」
「あ、それは…その…」
「大体、あんたに何の関係があるわけ?リナが誰と付き合ってるとか、誰とホテルに行ったとか。そういうのに首突っ込んでいいのって当事者だけだと思うんだけど。
乃村って奴のことが好きとかなら気持ちもわからないでもないけど、それでもこんなとこでそんな下品な話はするべきじゃないよね」
そう諭してる間も、俺は笑顔を崩さなかった。
「いえ…私は乃村くんが好きとかじゃなくて…!!」
当のリナはもはや我関せずといった様子でこちらには背を向けて、窓の外の空を見ている。
「私は…充くんのことが…」
頬が赤く染まる。
「そう、ありがとう」
最近覚えた営業スマイル。
「ちなみにそれって愛の告白?」