涙の足跡

 真樹が恥ずかしがるなんて、
 上手く行ってた時以来だ―――・・・


 懐かしいね、そう思うと。



 『・・・・それで?』


 自分の中で話を戻す。

 この雰囲気に乗り込まれちゃだめ。
 そして、またつむじを触る真樹。




 
 「その、今さらわりぃーんだけど...
  俺たち、やりなおさね?」



 『・・・・・・。』




 はぁっ?

 ぃや、意味分かんないし。
 やりなおす?誰と?私と真樹が?

 
 きっと、何か企んでるだけなんだよ。

 
 だって私と別れて4年・・・・。

 あれから、一度も連絡もせず、
 会いにも来ないで、今さらより戻せって?




 『言ってることがめちゃくちゃなんだよ。
   より戻せ?
 今まで思う存分私を傷つけた
  私と真樹が今さら
 より戻す訳ねぇーだろ!!!
 男嫌いだって…
  お前に裏切られた過去が
  今の私をこうさせてるんだよ!!』



 そして私は最後に、
 『真樹なんて、大嫌いなんだよ』と言い残し

 
 ベンチから立ち上がり公園を走って出た。


 




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