涙の足跡

★流れた涙は・・・


――――――そんなある日。


 出来事は放課後に起きた。
 この時はまだ、これからどんな事が
 起きるかなんて私は知るはずもなかった。




「「キャァア~♥誰あれ!イケメン!!!」」

 

 帰りの仕度をしていると、

 窓側に女子が集まってそんな事を言ってい
 るイケメンイケメンってうるさいな。


 
 「夏希っっ!!!!!あれ!!!」


 
 奈々が騒いでる女子の中で私を呼ぶ。

 はぁ、奈々まで・・・・・・。
 


 『もぅ、何っ?!そんなことより
  早く帰ろうよ。』


 「いいからっ!早くあれを見て!」



 久しぶりに奈々があんなに、
 焦っているからしょうがなく私も
 窓側へ近づく―――。
 


 


 『う、そ・・・・・・。』



   アイツがいた。
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