↑恋人以上≧恋愛未満↓
「あのっ!海の悩みってなに?」
..プライドなんかどうでもよかった。
「え〜!どうしよっかなぁ。別にアンタが知る必要はないんじゃないんですか??」
「教えてっ!!!お願い!」
わたしを哀れむような目で
茉巳ちゃんが見る。
「そんなに知りたいなら教えてあげる。五十嵐先輩はね、今芸能事務所からスカウトされてんの!なのにアンタみたいなのが邪魔して、足ひっぱって。五十嵐先輩アンタのせいで悩んでるんですよ!」
「海が..スカウト...?」
しかもわたしのせいで悩むって。
海はなんで言ってくれなかったんだろう。
どうして茉巳ちゃんは知ってるんだろう。
頭の中がグルグル回った。
ボー然とその場に立ち尽くすわたしに向かって
「茉巳だったら五十嵐先輩の夢を応援する!彼女だったら大事な彼の夢ぜったい邪魔しない!!!もうさっさと別れてくださいよ!!っていぅか別れなよ!」
茉巳ちゃんに
どんっと肩の辺りをを思い切り押されたわたしは
ドタッとその場に転んだ。