↑恋人以上≧恋愛未満↓
「俺はお前が大事だから。」
「海...」
わたしは自分の耳を疑った。
だけどそれは間違いなく海の口からでた言葉で。
「お前が大事だから。葵を犠牲にするぐらいなら夢なんてどうでもいい。」
「なんでそんなこと簡単に言うの?」
「事務所に入ったら学校もほとんど来れなくなると思うし。お前とだって簡単には会えなくなるんだよ。」
そんなのわかってる。
だけど...!
「でも!!そんなことで、わたしなんかの為に諦めないでほしい!!」
海の舞台に立つ姿は
ずっとずっとモノゴコロついた時からわたしも見てきた。
海の夢はわたしの夢でもあるんだ。
「わたしなら大丈夫だから。」