↑恋人以上≧恋愛未満↓



..........。



.................しーん。



小太郎ちゃんの捨て台詞によって
変に意識してしまったわたしたちの間には
微妙な空気が流れる。


「....//ごはんだって行こっか。」

スクッとその場を立ち上がると



「お前まだ兄貴が気になんの?」


は??


海の突然の質問に固まる。


「気になるって何が?」


「とぼけんな。あんな愛しそうな顔しやがって。//」


「え?」


まさか海ヤキモチ??
...確かに小太郎ちゃんは憧れで
今も変わらずカッコイイ。
でもそれは海とは全然“好き”の種類が違う。


「ぷぷっ!そんなこと言ってないで早く下行こっ!おばちゃんも小太郎ちゃんも待ってるよ。」


「笑ってごまかすなっ。」


部屋の扉を開けようとしてドアノブにかけたわたしの片手を掴み
海はバンッとわたしを扉との間に挟み込んだ。


「ごまかしてなんかないよ。」
海は分かってないね...。



今も海を目の前にして

わたしはこんなにもときめいているのに..
わたしの瞳には海以外映らないのにね。



「わたしが好きで好きで仕方ないのは海だよ。海星..海はわたしの彼氏でしょ?」


わたしがそういうと
海は照れ臭そうにハハッと笑って頭をかいた。



そしてわたしの唇にキス.....



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