↑恋人以上≧恋愛未満↓



その夜


学園祭を一週間後に控えたわたしたちは放課後も作業に追われた。



しーちゃんとウッチー、
たっちゃんとわたし。


看板づくりの作業担当のわたしたちは教室に残った。



結局タコの絵が下手すぎるというしーちゃんの指摘から
たっちゃんは色ぬりをすることとなり、わたしはそのお手伝い。
下絵はしーちゃんとウッチーが描いた。



「イチヤ。あと色つけお願いね!かわいくしてよっ。」


下絵を終えたしーちゃんが
立ち上がる。

「ちょっと今日わたしたち用事があって。悪いけど葵たちあとお願いしてい??」



「え?..しーちゃんたち帰っちゃうの?」


「おう。悪い!今日妹の誕生日でさ。栞とパーティーしてやるって約束しちゃってるんだよね。」


申し訳なさそうにウッチーが右手をあげた。


「そっか...うん。大丈夫だよ!!あとはわたしとたっちゃんに任せて!!最高な看板に仕上げるからさ!!」



「葵ごめんねっ!!またなんかおごる!」


「いーっていーって☆」


わたしとたっちゃんに手を振りながら
しーちゃんとウッチーが仲良く教室をでていった。




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