↑恋人以上≧恋愛未満↓
「ほらほら。葵、さっさといってらっしゃい。それじゃぁ海星くん、葵をお願いね。」
ママに背中をグイグイ押されながら玄関をでる。
追い出されるようにしてわたしと海は
外にだされ
「はいっ。手つないでね。」
と、無理やりママはわたしと海の手をとった。
もぉお節介なんだから。
「じゃーね。」
制服姿のままわたしと海は手を繋いで
門の前で見送るママに振り向いて手を振った。
そしてお隣りさんである海の家の門をくぐる。
「ふふっ♪」
ママはわたしたちが海の家に入っていく姿を嬉しそうにみていたんだ。
そして
この時、わたしたちを見ていた人物がもうひとりいた。