↑恋人以上≧恋愛未満↓



「海が情報遅れにならないようにだよ。」


わたしはへへっと笑って見せた。



「葵..」

「ん?」


海の呼びかけに返事をすると
海は真剣な表情でわたしを見つめた。



「お前は付き合わねぇの?」

「え??」



一瞬の沈黙の後
海がつづける。



「イチヤに告られてんだろ?」

「..あれは冗談だよ。」


わたしは少し困ってごまかそうとした。



「あいつマジだろ?葵どうすんの?」



ドキ.....
月の光に照らされた海の顔がわたしをじっと見つめる。


「う..み??」

どうして突然そんなことを聞くの??
なんでそんな真剣な顔をするの?



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