↑恋人以上≧恋愛未満↓



―――…

なんだかとても不安で
胸騒ぎがして一睡もできなかった。



「葵。顔色良くないわよ?大丈夫?」



「うん。いってきます。」


きっと海だって今大変なんだから
がんばらなきゃ。
有名人になった海はもっともっと周りの環境に問いただされたり責められたりしてるはずだよね。



気合いをいれて玄関の扉を
開いた。




パシャ
パシャパシャ!!


わたしは騒がしい音と共に視界がピカッと眩しくて顔を手で抑えた。



「葵さん!五十嵐くんとの関係は?」


「事実はどうなんですか?」


「ただの幼なじみというのは本当ですか?」


「芸能人で今人気のアイドルと騒がれた感想は?!」



家の前に数十人もの
報道陣がいた。


朝から玄関の前には騒ぎを駆け付けた野次馬と
報道陣のカメラのフラッシュで
うちの周りは見たこともない騒動になっていた。





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