↑恋人以上≧恋愛未満↓



「ちょっと男子チーム!何このまずそうなクッキーは。」


形がいびつで色が焦げかけて茶色くなってる(笑)



「見た目はわりぃけど味はまぁまぁだって。食べてみろって!」



「え〜っほんとにぃ??」


わたしとしーちゃんは渋々食べてみた。



「あっおいしい!しーちゃん以外といけるよ!なんか香ばしいっ!!」



「だろだろ?!」




みんなといると海のことを考えなくていい。


悲しくなることも
考え込むこともみんなと一緒だと半減して


さみしい気持ちがうめられるんだ。



「そうだ、葵。クッキー誰にあげるんだった?いーの?渡してこなくて??」



「あっそうだった!ちょっとわたし休憩時間終わっちゃうから先行ってるね!」




そういってできあがったクッキーを片手に
1年生の教室に向かった。



「.......。」


「なにイチヤ。そんな不満そうな顔して。葵のクッキー気になるの?」


「そっそんなんじゃねぇよ!//」



「大丈夫よ。葵には他の男なんか見えてない。あの子の頭には海星しかいないのよ。」


「それも俺にしてみれば辛ぇな。」



「...こんな時に海星は何やってんのかしら。」


わたしが1年生の教室に向かう中、
しーちゃんとたっちゃんが話してた。





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