↑恋人以上≧恋愛未満↓



「ありがとう。」

とその子たちに伝えると、
緩みそうな涙腺を我慢して再び教室の中に目をやる。



あっいたいた!





「マミちゃんっ!」




突然わたしに呼ばれた茉巳ちゃんは驚いた顔をする。


まわりのこたちは
わたしをみて何かコソコソ言っている。



「葵先輩っ?こんなとこで何してんですか?」


「マミちゃんに渡したいものがあってね。」


「...不幸の手紙とかならいりませんよ!」



「ちがうよぉ。はい。コレ!!」


「なにこれ?」



「クッキー!さっき調理実習で焼いたから。マミちゃんに食べてもらいたいと思って。」



「わたしは彼氏ですかっ!////」



「あははははっ!」



わたしは茉巳ちゃんと大笑いした。


あの出来事以来、茉巳ちゃんとは
とてもいい関係でいられている気がする。


今でも海が好き同士のライバルなんだけどね(笑)




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