↑恋人以上≧恋愛未満↓
「海...ずっと元気にしてた?////」
『あぁ。なんか仕事もいっぱいだよ。それより葵に連絡できなくてマジごめん。』
「いいよ、海が忙しいのはわかってる。ちゃんと理解してるから。」
葵強くなったね、と隣でしーちゃんがつぶやいている。
『ごめん..そうじゃねんだよ。事務所から連絡するなって止められてて、朝比奈さんも俺たちのことでイロイロ言われてさ、葵傷つけんのも、みんなに迷惑かけんのもなんかちげーし。葵と距離を置いてたんだ。』
電話の向こうの海の声がせつなくて
胸がきゅっと苦しかった。
「そっか..でもこうして連絡してきてくれてるじゃん。気にしないで。ゆっくり乗り越えて行けばいいよ。わたし頑張るから。」
強くなろうとぎゅっと気持ちを引き締めて話してるつもりでも
海との距離が遠い気がして声が震えた。
「泣くな、葵。」
しーちゃんがわたしの手を握ってくれる。
たっちゃんとウッチーもわたしと海の話をじっと見守ってくれている。