↑恋人以上≧恋愛未満↓



「海...ずっと元気にしてた?////」

『あぁ。なんか仕事もいっぱいだよ。それより葵に連絡できなくてマジごめん。』


「いいよ、海が忙しいのはわかってる。ちゃんと理解してるから。」


葵強くなったね、と隣でしーちゃんがつぶやいている。


『ごめん..そうじゃねんだよ。事務所から連絡するなって止められてて、朝比奈さんも俺たちのことでイロイロ言われてさ、葵傷つけんのも、みんなに迷惑かけんのもなんかちげーし。葵と距離を置いてたんだ。』


電話の向こうの海の声がせつなくて
胸がきゅっと苦しかった。



「そっか..でもこうして連絡してきてくれてるじゃん。気にしないで。ゆっくり乗り越えて行けばいいよ。わたし頑張るから。」


強くなろうとぎゅっと気持ちを引き締めて話してるつもりでも
海との距離が遠い気がして声が震えた。



「泣くな、葵。」

しーちゃんがわたしの手を握ってくれる。
たっちゃんとウッチーもわたしと海の話をじっと見守ってくれている。




< 225 / 283 >

この作品をシェア

pagetop