↑恋人以上≧恋愛未満↓



『葵、俺達別れよ。』


「な..なんで?」


一瞬話しがみえなかったけど
その言葉が意味することはわかったから

頭で考えるより先に涙がぶわっと溢れ出した。



「え?!葵?」

「おい!どしたよ?!」


しーちゃんたちの慌てた姿も
わたしには見えなくなっていた。



『俺、お前とやってけれる、何があってもうまくいくって思ってたんだよ。でもさ、』


「じゃあなんで?どう..して?わたしが我が儘だから?!海を待てないから?!海がいないと寂しいってダダこねるから?だから嫌いになったから???」



わたしは次から次に、
言葉が止められなかった。
海の話しを聞けなくなってた。


というよりは


聞きたくなかったんだ。




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