↑恋人以上≧恋愛未満↓



「たっちゃんどこいったんだろ?」


はぁっ。

ひとりになったらいきなり
寂しさが込み上げてまた泣けてきた。



「馬鹿葵っ!////泣くもんか!泣いたって海は帰ってこないよ!」


頬をパチンと両手で叩いて
自分を励ました。



すると
息を切らしたたっちゃんが慌てて教室へ戻ってきた。


「たっちゃん?どこいってたの?」



「わりぃわりぃ。コレ。//」


照れながらわたしの前に差し出した
小さなケーキの箱。



< 243 / 283 >

この作品をシェア

pagetop