↑恋人以上≧恋愛未満↓
海の胸をどんどんと拳で叩くわたしを
せつない瞳で見つめる海。
「ごめんな葵。もう二度とひとりになんかさせねぇから。ずっと一緒にいよう。」
フワッと抱きしめてくれる海の背中に
わたしも両手をまわして
その大きな背中をぎゅっとにぎる。
「もう絶対、わたしの前からいなくなったりしないで......。お願いだよ。」
潤んだ瞳を海に向けると
頬をつたう涙を
親指でやさしく拭ってくれた。
「わた..し..///こんなにもこんなにも海が好きだよっ!」
いつまでも
止まらない涙を必死に我慢しながら
海に気持ちを伝えたんだ。