↑恋人以上≧恋愛未満↓
フタリの関係…
「おばちゃんこんばんわぁ。海はまだ稽古中?」
「あら葵ちゃん。海星ならハナレにいると思うわよ。」
わたしは海との関係を曖昧にして
気まずくなるのが嫌で海に会いに来た。
海の家のハナレに一軒家ほどの大きさの劇場がある。
ガララッ
劇団「北斗」の看板がある扉を開けると
海が大きく写ったポスターがある。
あ…//
海とあんなことがあってから
なんだか意識しちゃう。
ポスターの中の海と目があってドキンと胸が弾む。
「あれ?」
後ろから海に似た低い声が聞こえた。
座長をしてる海のおじちゃんだ。
「あっおじちゃん!!こんばんわ。」
「海星に会いに来てくれたの?」
「あ、はい。いつもお邪魔しちゃってすみません。」
「そんなことないよ。海星も葵ちゃんが会いに来てくれることでやる気がでるんじゃないかな?おじさんもうれしいしね。」
おじちゃんは軽くはははっと笑いながら
奥の事務所に入っていった。