↑恋人以上≧恋愛未満↓



「なんか飲みモンとってくる。」


沈黙に耐え切れなくなったのか
海が空気をやぶって部屋をでようとした。


「ま..まって!!!」


思わず海のTシャツの裾をひっぱってしまった。

しまった!////
カァァァァ
無意識の自分の行動に一瞬にして顔が熱くなる。



「あの..ね、」


わたしの隣に海はだまって腰を下ろした。



「わたし..わたしね。海をずっと男の子としてみたことなくて...」

そんな切り出しに海がはぁっと軽く息を吐く。


「ごめん。俺..」

「え?」


「葵を悩ましたかったわけじゃねぇよ。」


あまりに寂しそうな顔をする海が
遠く見えた。


違う..
わたしも海に伝えたい..




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