↑恋人以上≧恋愛未満↓
それから数週間。
海の言ってた雑誌の特集は
舞台演劇関係の雑誌で3ページにもわたってピックアップされていた。
それはホントによく撮れていて
わたしも思わず何冊かまとめ買いしてしまった程(笑)
そんな情報がどこから流れたのか
海のファンクラブの子たちの間でもすごい話題になってたんだ。
「せんぱぁいっ!一緒に写真とってもいいですかぁ?」
廊下の外で捕まった海が
女の子たちに囲まれる。
「葵いいのー?海星の人気とまんないわね。」
「うん。仕方ないよ..。」
「浮かない顔してんな?大丈夫か?」
そう。
実は最近学校では思うように
海と話せない。
そんな様子を知ってしーちゃんやたっちゃんが心配をしてくれる。
「なんだか回りの勢いに押し流されちゃって..学校では授業以外海と話せなくって。」
「しっかりしろよ?アイツの意志は固いから葵チャンのことはちゃんと考えてるはずだからな!!」
「たっちゃん。」
たっちゃんの言葉はとても強くて
元気がでる。
「ありがとね!みんな!わたしちょっとトイレいってくる。」
みんなの励ましに
涙腺が緩んでそれを気づかれたくなくて
席をたった。