↑恋人以上≧恋愛未満↓



ガタッ!!

「っ...何するの?海っ...」



視聴覚室に連れてこられたわたしは
教室の隅に追いやられる。



「我慢すんなっ!!」


へ?


「お前、俺に我慢してんだろ?」


「海...」


「最近学校でろくに会話もできなくて寂しいンだろ?!」



海..気づいてくれてたんだ。
緩んでた涙腺からポロポロと涙がこぼれる。


「っ..ひっ...だって最近なんだか海が遠くにいっちゃう気がして..ぇ....っう...」


「バカ!!俺はどこにもいかねぇよ!彼女のお前が遠慮なんかすんな。」



そういうと
ふわっと海の体温に包まれた。

海の甘いさわやかな香り...
わたしの一番落ち着く場所。



「俺だって寂しいんだからな。」


耳元でそうささやかれると
胸のドキドキがいっそう激しくなる。



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