↑恋人以上≧恋愛未満↓



―――その日の夜

わたしたち4人は
海が学校を休んでひとりでかわいそうだというウッチーの提案で
海の家に押しかけることになった。



「おばちゃぁん。海はぁ?」


「あら葵ちゃん..っとお友達?」


「「はいっ!こんばんわぁ」」


海のおばちゃんに、しーちゃんたっちゃんウッチーが挨拶をする。



「まぁまぁ皆さん。よく来てくれて。海なら打ち合わせ終えてハナレにいると思うから顔出してあげて。」


「うんっありがと。おばちゃん。」



おばちゃんと挨拶を交わすと
わたしたちは海のいる稽古場へ向かった。



「なんか海星がうらやましいよな..」


突然たっちゃんが呟いた。



「なんだよイチヤ。しょんぼりしちゃって?」


そんなたっちゃんを不思議そうに見つめるウッチー。




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