↑恋人以上≧恋愛未満↓



そんな会話をしながら
稽古場の扉を開くと

海が真剣な表情で座長さんである海のおじちゃんに指導を受けていた。



あ...。


トクン.....
たった一日会っていないだけの海がすぐそこにいる。そう思うだけで、とても愛おしくてきゅんとなった。



「すげーな。海星。こんな舞台たってんだ?」

初めて海のいる環境を
目の前にしたウッチーが呟いた。


「なんか女子が騒ぐのもわかる気ぃしてきた。」



ただ舞台に立って
そこにいるだけで海の魅力がみんなにも伝わるんだ。


初めてわたしが
海の演技をしている姿をみた時は同じように鳥肌がたったんだ。



海はそこにいるべき人だ..と

小さいながらにそう思った。






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